2017年1月27日金曜日

道なく虹を行く

いつか言ってたマジな話。
あんなDelightfulなゲームにマジだなんて、
もちろん不粋だけどね。

しかし、不粋とはいえサプライズまで見逃しては損だ。
木が隠されているのは森の中というから、今日は大きな話から入ろう。
人類文化の産物は全て「線」に由来するんだそうだ。

そこらの本からの提言なわけだが、スタートからゴールまで
キャラクターの軌跡が描かれるプラットフォーマには
特に面白い提言だ。
このイメージを手がかりに、今一度レジェンドを掘り起こしてみよう。

てなわけで、私めのプレイ動画だ。
軌跡のイメージのためじっくり見てもらいたいが、恥ずかしいので遠慮もしてもらいたい。
複雑な心境である。

Up, Up, and Escape!_My Play in PC

文字通り上へと進んでいくが、右に左に激しく振られ、奇異な軌跡が生まれている。
曲がりくねった道はレジェンドの特徴だ。


Shields Up... and Down_My Play in PC
左から右へ、オーソドックスな軌跡だが、描く手段に足場を用いない。


これらエキサイティングな軌跡を、プレイさえすれば君らも描くことができる。
それもたった2000円で!
でも、本当に凄いのは単にやれるってことじゃなく、君じゃないと描けないということ。
それからどう描くか、君の自由だってことだ。

壁を破れなければどうなっていたのか?アタックできていればどうなれていたのか?

必死になってプレイして
僕らが生かしてるのはキャラクターではない。軌跡だ。

グネグネした足場も、別にモーフィング技術を自慢するわけじゃなく
軌跡の芸術を理解しているからだろう。
足場とジャンプ台があつらえたように配置されがちなこの世界で
僕らは渓谷を行くことを選んだ。
よれる足元、道なりのうねり。向かいから風。
分け入って分け入っても山。
ツタが生え、昨日までの敵が足場へ。
道なき道の明滅と共に、僕らの自由が探検を続ける。

そこらの本で語られていた。
うねりは歴史。曲線は魔術。軌跡が導くエネルギーの流れ。
息を吐く。
やっと着いた。全てが線になって、結果はどうだ?

その昔、長い冒険の末に、英雄は伝説になった。
僕らにとって、物語とは彼らの軌跡を辿る行為だった。
今はゲームの中で描きながら辿る。
必死になってプレイして、分け入った山、虹を見るような気持ちだ。

たま~の失敗もあるけど、リトライでごまかしてこうぜ。

2017年1月22日日曜日

VOLTRONは飯テロの夢を見るか

なぜか食事してる姿が思い出されるVOLTRONの面々。
これは「飯テロ」か。ついにそんなのまで北米が輸入なのか。流石Korraなチーム。
そのご自慢の一品がコチラ。


全然おいしそうじゃない!バトルしてるし!
記憶を無くしたShiroさん、今日も楽しそうっすね!

しかし、この奇怪なゼリー、本当にご自慢の一品なんです。
Shiroさん曰く「Smells Great」な物体で、感謝の念も惜しまないらしい。
そのわりに玩具にはしてますが、とにかくアッチョンブリケ。

だって、いまどきの日本アニメならこうです。

Rolling Girls(2015)


Ponyo(2008)


これが「飯テロ」です。湯気、黄身、拉麺!
対してVOLTRONはヤバすぎ。流石夢見がち三十代のShiroさんです。
どうしてこんなことになるのか。

もちろん勉強不足だから?

日本での例にラーメンが並んだのは偶然ではありません。
おいしいを想起させるには、元になるおいしいが必要なのです。
極道めしかく語りき。名前のわからんもので喉は鳴らない。
世界にはたくさんの前提条件があります。

たとえば米国では、宇宙計画のために価値観を誘導した実績もあるとか。
宇宙食がステータス化されて
チューブ状での食事スタイルが流行したこともないとかあるとか。
味噌汁がゴミに見えたり、チュッパチャプスが
毒キノコに見えないという不思議もあります。

以上の妄言を友人に紹介したところ、さらに興味深い意見も出てきた。
彼が思うに、アメリカ人は慣れているのじゃないか。見慣れない食べ物がおいしいという事実に。
たしかに見慣れぬSUSHIに五万円出せる民族ではあるらしい。

てことは冒頭の物体X、本当に「飯テロ」?
夢を見てるのは僕の方か?

真相は本日も藪の中に。
諦めてredditで検索でもするかな。

2017年1月17日火曜日

プラネタリウムには星空

BojackとSarahがプラネタリウムで寄り添う姿は、とても綺麗だ。
だけど悲しいかな。二人はわかりあえたことがなかった。


何しろ馬と人なのだから、考え方には相当の差があったことだろう。
ここは素晴らしい場所だとSarahは言う。
Bojackも応じる。ああ、素晴らしい場所だ。ロスにもこんなに星があったなんて
すっかり忘れていたよ。
でも、ちょっと違っていたらしい。Sarahは答える。

I meant this building.

二人は決定的にずれている。
同じ「素晴らしい」を感じ、隣同士座りながら、違うことを考えている。
そりゃそうだ。違う人間だもの。

でも、あまりに「素晴らしい」がために、Bojackは考えたのじゃないだろうか。

この感性こそが共にあれると。

もう一度見てみる。二人がプラネタリウムで寄り添う姿は、とても綺麗だ。
僕だけじゃなく、おそらくは見てる人みんな、これくらいは共有できる。

でもこれ、実はBojackの視点なのだ。
Sarahの視点はここに無い。

建築家になりたい。Domeが好きだと言った彼女のために、
Domeが映されることは無い。

プラネタリウムにはまがいもんの星空。
あのとき二人が共有できたはずの世界を
こうして今も探し続ける。

Bojack Horseman S3 Trailer


2017年1月15日日曜日

Rayman will be Back to SWITCH!

ニュースです。
マイベストゲームエバー、Rayman LegendsのDefinitive Editionが
Nintendo Switchに爆誕します。
買わなきゃハド損!


新レベルは追加されるのか?
Originであったみたいな高難度ステージやOnline Kung Footの実装が是非とも欲しいところ。
Adventuresで増えたお姫様もプレイアブルにな~れ。

Welcome Back My Legends ft.Selena


ところで、愛しのSelenaちゃんの救出には無事成功しました。

Sleeping Selena(We can see only in Adventures)


ベリーキュート、ソーアドーラブル。
センキュー。
1500円ほど貢ぎました。

2017年1月13日金曜日

赤色頭巾のストラテジー01_good shipping flow

モチのロンな話から始める。
ちょっとした所作に潜められたクールは
あらゆる知識とセンスの賜物と認めよう。

でも、それで終わらしてはもったいない。
大剣かついだ女の子という以上に、RWBYにも何かあるはずだ。
Black Rock Shooterに似ているというのは、ちょっとした所作の話でしかない。
言ってしまえば、
RWBYが面白いとされる理由はちょっとした所作の話ではない。

本質はキャラクターにあり、shippingネタの出し方にこそマジックがある。
そのやり口はカートゥーンお馴染みのトリックでもあり
まさにFriendship is Magic。大きなお友達にウケるのも納得だね!

S1E08「Players and Pieces」を見てみるとわかりやすい。
怪鳥との戦いでの流れを思い出してみよう。

散開後、RubyはまずYangといっしょだったが
最後にはWeissといっしょだ。
クールなアクションの流れでこうなったわけだが
結果はクールなだけに飽き足らず、Rubyの心の変化をよく表している。
good shipping flowと賛辞の言葉を贈るしかない。



しかし、こんなマニアックな部分を取り上げなくとも
みんな気が付いているはずだ。

怪鳥のシーンではメインキャラクターのチーム分けも初めて明確に提示された。
しかも、忘れがたいショットで。
彼らがJNPRとなりRWBYとなることを決めたのは、
試練後の発表や脚本の流れではない。
シーンのアクションが僕らに与えた印象の成果だ。
だからRWBYは面白い。


スクリプトを超え、アクションがキャラクターを伝えること。
俗に言えばshippingネタの提供。僕らの萌え。
これらのマジックを実現するため、RWBYはいたって戦略的である。
Black Rock Shooterと比較したときの明確な個性の一つだ。

さらにRWBY…おそろしい子…戦略的なのはこの限りではない。
それこそ文字通り「ストラテジー」に
実はRWBYのアクションは僕らの想像を超えている。

テーマが変わるので、その話は別の機会に譲るとして
今日はgood shippingなAMVでさよなら。
ほっこりしていってね!

RWBY_AMV_Shut Up and Dance
*not my work, but gone from youtube. So I upload it here.


こんな僕も2017/3/19(日)のRWBYオンリーイベントに参加予定です。
日本でこのような海外コンテンツのイベントが開かれるなんて
RWBYは幸せものです。
イラストメインでの参加になると思いますが、いらした場合にはよろしくお声かけください。とても喜びます。

2017年1月9日月曜日

勝手に総選挙_Rayman Princesses

今回、特に残念ながら
オタッキーかつユースレスな内容でお送りします。

ついに僕もスマホゲーデビュー。
Rayman Adventuresのお姫様Selenaちゃんを狙って
ゲーム内通貨とやらを貯め始めました。
Legendsでずっと使ってたから愛着があります。
てか、萌えです。純然たる助平な心です。

Selenaちゃん(Fan Art by KNKL)↓


このSelenaちゃんが3000ジェムとお高い。
仕方ねぇ、みつぐ君になると腹を決めたのも束の間、
とんでもない事実を発見。

Raymanにはコンパチヒーローなお姫様が全部で11人存在するんですが、
そのお値段が見事にバラバラ。風俗嬢かよ!
でも、なんとなく一番人気だと思っていたOlympiaちゃんは
500ジェムでお持ち帰りOKなようで。


こうなれば当然疑うべきです。何かの陰謀を。
愛しのSelenaちゃんとは前の前の前世くらいには運命感じてるので
君の名ないしは火の鳥太陽編ぐらいにはわけがあるはず。
もしかして、君はナンバーワンプリンセスなのかな?
そうでもなくちゃ、僕は理不尽な運命に千切れちゃいそうです。

で、お手軽インターネットで調べてみた程度の
結果がこいつだ。


参考ページ:

元データが欲しい奇特人はこちら↓
<https://drive.google.com/open?id=1X-6mISsatgkCIUyUkQ8tchtewqrvBqq7BKqPNFJ2HKo>

まぁ、サンプルの頼りないこと!
表の説明しておきます。
・total:Steam, GameFAQs, DeviantArtの結果の合計
・MyPrediction:調査実施前の勝手なマイ予想
・GoogleSearch:グーグル検索の例のあの人
・Price in Adventures:お姫様のRayman Adventuresでのお値段

では、じっくりと見てみる。

これは………!!

僕の予想が外れたということ以外、
なんだかよくわかりませんね。
あと、普通にBarbaraちゃんの人気が凄い。
Emmaちゃんを誰がそんなにもストーキングしてるの?
結局お高い理由はわからないので、
僕とSelenaを引き裂く陰謀説を継続して推したいと思います。

そんなことより、人気ありそうなのに
圧倒的に検索がヒットしてないEsteliaちゃん(Selenaのお姉ちゃん)が気になります。
髪を下ろした姿が超キュートなんだわ。

Esteliaちゃん(Fan Art by Dark-Fairy90)↓


Rayman Legendsについては、いつか有益な話も残しておきたいね。

SEEDAアガレない事件_20161231

2016/12/31のフリースタイルダンジョンでSEEDAがライブしました。
素晴らしいパフォーマンス。


でも、客サイドがすごいノッテくれてないの…

かつ、これを見て複雑な気分だと周りに話しても、誰も共感してくれないの…
ヒップホップファンでごめんね!

もちろん周りが言いたいことはわかる。
>好みは人それぞれ
>テレビの観客に何を期待してるの?
>てか、SEEDAって誰?
>そもそもヒップホップとか知らねぇ

BULLSHITだよね。コメント欄も大荒れ。
バトルファンと音源ファンの間に亀裂すら走ってそうなのが悲しい。
「はっきり言ってseedaなんか知らない。 このLive見ても特に何も感じないし音源聞く気も起きない。バトルは好きだけど」とかふかしてんじゃねぇよ!

僕らはもう、おじいちゃんなのかな。

2017年1月5日木曜日

いまどきカートゥーンは退屈と共に

On the side of the road, 
he sees women's tennis shoes filled with leaves,
and it fills him with inexplicable sadness.


ドン・ハーツフェルトの夕べのおかげで、
現在のカートゥーンの底流にあるものを理解できたと勝手に思い込んでいる。
そして、その流れはレギュラーショーから始まったと睨んでいる。

まず、僕らの毎日は退屈であること。そこは受け入れる。
次に退屈な毎日を生きてく。ここを目指す。

レギュラーショー、アドベンチャータイム、ガムボールと
年齢を変えたごっこ遊びがモチーフになるのは
つまらない日々との暮らし方を考えた結果なんじゃなかろうか。

始まりはマルコポーロゲームでも
世界の滅亡だってありうるのが
いまどきカートゥーンのリアリティだ。
未来で自分たちは成功していないと考えている世代にとって
スターウォーズのようにファンタシーで夢のある世界は
実感として遠すぎるのかもしれない。

いや、ポジティブにいこう。
ペーパークリップで家を買える時代に夢なんか見てる暇ないぜ!


…話がわからなくなったね。
思えば、長い間カートゥーンは現実離れしてる印象だった。
二頭身だし、そもそも子供向けだし。
そういう空気感が無くなったのはどうしてだろう?

 >クリエイターの世代交代?
 >共有のしやすさでの視聴者層の広がり?

いやいやいやいや。
答えは北米人の心にあるはずだ。

そこで、冒頭のハーツフェルトに戻る。
この人の語りは僕らのあくびを太陽の息吹にまで引き上げてくれる。
些末な偶然と雄大な奇跡を一列に並べ、
なんでもない僕らが存在することの価値を思い出させてくれる。

対して、これを逆に利用したのがリックアンドモーティーだ。
僕らも奇跡も一列に並べて、みんながバカだと教えてくれる。
あの作品がセックスでバイオレンスなのは、
セックスでもバイオレンスでもエレガントでもゴージャスでも
リックにとって違わないからだ。たとえ未来の自分が死んだとしても。


映画とアニメだし
Everything Niceに対してのAnarchyだし
毛色は全く違う作品のように思えるかもだが、
この二極の共通する部分が注目に値する。
あくびから太陽まで「一列に並ぶ」ことが重要なのだ。

また冒頭のハーツフェルトに戻る。

全てが一列に並び、僕らの「価値」は意識されるようになった。
でも、あくびの隣が太陽じゃ前が見えない。
ビルにとって「it's such a beautiful day」らしいが、
もうその理由はビルの中にしかない。

今、カートゥーンが僕らの日常に優しいのは、
僕らの「価値」が悪い何かに呑み込まれないためだ。

ポータルのトータルなイメージ

gravity falls i trust youで画像検索してみよう。
今検索してもらった結果がどうであれ、
ある時点での結果を教えてくれる動画がこれです。


まるで宗教画ですね。
同モチーフのファンアートをこんなにも確認できる例は他にない。面白い。
でも、もっと面白いのは受ける印象が違うことだ。
ポータルが怖いのか美しいのか、見ているうちにわからなくなってくる。
どうしてこんなことになるのだろう?

ポータルはずっとミステリーだった。
初めて現れたときから、無骨だが魅惑的だった。
三幕構成の切れ目にずっしりと配置されてる。
何も言わないこいつが表現するのは、どうなるか知れない未来と埋められた過去。だから地下室にある。
動けば全て変わる。

そのポータルに空いた穴。
向こう側の世界。
変わるとは、いったいどう変わることか。

Mableが選んだのは不確実な未来で、
勇気があったのだと思う。
明日どうなるかわからないのは
みんな一緒だよね。