2017年5月20日土曜日

歩いて帰ろう。知りもしないところへ

Moon from DuckTales Remastered


素晴らしいリミックスだ。
元々あったスペーシーでワクワクする感じに加えて
ゲームに興じていた子供だった頃の姿まで見えるような気がしてくる。

実際にはそんな思い出なんてなかったけどね。

でも、この曲を聞くと、なかったはずの思い出を思い出したくもなります。

Shantae: Half-Genie Heroをプレイしていて感動したのは
そういう僕の中になかった楽しい思い出に溢れていたところです。
IGNが「革新的でなければ、はっきりしたコンセプトがあるわけでもない。それでも楽しいし、熱中してしまう」のは「絵と音楽の力だ」と言ってましたが、
革新には目を向けず、もっと核心の方に踏み込んでみよう。

それこそ、ありもしなかった思い出の力なんじゃないだろうか。
ピアノソナタの14番が月光に
小船ではなく月光になったように
僕らがイメージさせられるそのモノの方が重要なのだ。

Shantaeちゃんをプレイしながら、やったこともないロックマンに思いを馳せる。
メットール釣りしかの川、僕のことを追い抜いて、夢が先に巡る。
十字に腕を開いて跳び回る姿にほっこりとしながら
遠い昔の話をしよう。


ちょうど僕も、あんな風に駆け回っていたのさ。
見るもの全て、夢みたいな冒険の話で…

ありもしなかった記憶を、誰でもないラップトップに向かって。